夏休みの読書感想文 2020年の課題図書

読書について

小学生の頃も読書は好きだったのですが、読書感想文は苦手でした。
思えば、人生最初に書いた作文というのが読書感想文だったと思います。

そんな私も親となり、子供が読書感想文を書くにあたって、どんな本を選べがいいだろう……と考える年になりました。

自分の経験から 課題図書 イコール つまらない という図式が頭の中にあるのも事実。
ひとまず、いまどきの課題図書はどんな本が選ばれているのでしょう。

小学校 低学年の部

いがらしくんは、おっちょこちょいの元気な一年生です。にしやんは、いがらしくんとは正反対の性格でした。よわっちいです。いがらしくんとにしやんは、それぞれのやり方でごんすけの死と向き合います――。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

動物を飼っていると、嫌でもやってくる「老い」と「死」。
ラストは「ごんすけ」が死を迎えて終わります。
いがらしくんとにしやんが、ごんすけの死に対してどう感じたのかを読者に考えさせたいのでしょう。
まだ身近で「死」を経験することが少ない年齢なので、「もし、自分ちのペットが」「もし、学校で飼育している動物が」と置き換えて考えてみるのがいいかと思います。

「に〜し〜」「ひが〜し〜」と、お相撲さんの名前を呼び上げたり、土俵を作ったり…大相撲の縁の下の力持ち、「呼出し」。そんな「よびだしさん」が大好きで、大相撲の世界にとびこんだ少年が、夢を叶える物語です。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

小学生学生でなくても、未知の世界に飛び込むって、なかなかの勇気だと思います。
「もし自分だったら、どうやって夢を叶えようか」考えて、それを感想文に盛り込んだらいいかと思います。

将来の夢がプリキュアやアイドルでもいいんです。この本は「自分なら~」と考える切っ掛けにして欲しいのかな

子どもたちが帰った教室で楽しそうに勉強をしているタヌキたち。九九を覚えたり、歌を歌ったり。しかし、しばらくすると、町には兵隊があふれ……タヌキの教室はいったいどうなってしまったのでしょう。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

このお話の舞台は戦時中の広島です。戦争がはじまり、タヌキは姿を消し、学校や先生、当時小学生だった子たちも戦場へ……。
最後は町も復興し、タヌキがこっそり町に戻ってきている様子が描かれていて、戦争をテーマにした物語としては読後感いい方かと。でもやっぱり戦争ものは切ないです。

ならんでいる5分は長いけど、ジェットコースターの5分はあっという間! おなじ5分でも、どうしてこんなに、ちがうんだろう。長いのは、どんなとき? 短いのは、どんなとき? 感じる時間のちがいが楽しい絵本。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

わかる! 楽しい時間って、あっという間に過ぎてしまう。退屈な時間って妙に長く感じる!
自分だったら、どういう時が時間が長く感じる? 短く感じる?
子どもたち自身の体験聞き出してみたら、あっという間に原稿用紙が埋まることでしょう。

小学校 中学年の部

「よおっ!」と、とつぜんぼくの前にあらわれた全身青いヘンなやつ。転校した学校で友だちがなかなかできないぼくと、今日一日いっしょにすごすだって!? 「青いあいつ」にふりまわされる「ぼく」の一日が始まった。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

青いカッパのような、青いあいつの正体は……?!
自分ではどうにもできない現状から助けしてくれる存在がいたらいいな……って思います。
「もし、自分のところに『青いあいつ』が来たら……?」

身のまわりのことができない王さまが、町でくらすことになって…? のんびりした王さまと、王さま思いのかしこいねこの、ゆかいで楽しい物語。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

賢いねこと、世間知らずな王様という凸凹コンビがいいですね。
舞台はイギリスなので、物語をとおして知らない異国の文化が楽しめるのではないでしょうか?
紅茶と一緒に食べるクッキーのレシピ付き! おうちの人と一緒に作ってみて、作った感想を書いてみるのも面白いですね。

いまに、きっと小さなゴミの山もなくなって、わたしの村はむかしのようにきれいになる――20年前、ゴミだらけだったアフリカで、なかまたちといっしょにポリぶくろのリサイクルをはじめた女性の伝記絵本です。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

テクスチャ―を張り付けたイラストも面白いです。ポリぶくろから、こんな方法でリサイクルするとは目からウロコでした。
現在も抱えるゴミ問題について、子供たちに知ってもらい、また考えて欲しいのかな?

ゴミを減らすには、ゴミをリサイクルするには…なんて難しい問題ですが、自分の身近なことから、どんなことができるかな? と考えてみるのもいいかなと。

北極の代表ホッキョクグマくんと、南極の代表アデリーペンギンちゃんが、著者の中山記者といっしょに極地のひみつを教えます。北極・南極のすばらしさにふれながら、地球の今と未来を考えるきっかけにしよう。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

あらすじにも書かれているように、地球の今と未来を考える切っ掛けにして欲しいのでしょう。
とはいえ地球の未来について…なんて感想はなかなか出てきにくいかと思います。

知らないことに触れた時の感想や、ホッキョクグマやペンギンがずっと北極や南極で暮らしていけるには、どうしたらいいだろう?って考えてみるのはどうでしょう?
Q&A方式で書かれる、北極と南極についてわかりやすく説明してくれる一冊です。

小学校 高学年の部

愛情あふれる家族の日常写真で構成された本書は、原爆のむごさや戦争の残酷さだけではなく、何気ない日常こそが大事であり、平和を作っていくのは私たち自身だということに気づくきっかけを与えてくれる一冊です。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

まさにあらすじに書かれているとおり、何気ない日常がどんなに貴重なことか痛感する一冊です。
文章は少ないので、あっという間に読み終えますが、写真から伝わってくることや、家族の最期を伝える短い文章から、感じることは多いはず。

感想を書くとしたら「もし自分の家族が……」「もし、今の日常が……」なんて、ところでしょうね。

勉強が苦手な少女・珊瑚(さんご)は日記をつけることにしました。転校してきた月(るな)と仲良くなりたい、エイサーを踊(おど)る男の子ってかっこいい……。日記から、沖縄の少女たちがまさに今感じていることがリアルに浮かびあがります。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

この本は読んでいないのですが、どうやら現在も残る様々な沖縄問題について、主人公「珊瑚」の目線を通して描かれているようです。
日記形式なので、読みやすく、珊瑚に感情移入もしやすそうです。
ただこの問題は一筋縄ではいかないので、他の資料と合わせた上で感想文を書くとよさそうとのこと。

中学を卒業したばかりのルーチョは5歳の時に失明した。誰の力も借りずに生きていこうとするが、山登り、人との関わりを通して、大人への一歩を踏み出す成長物語!2018年ストレーガ・チルドレン賞受賞の話題作。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

未読なので、他のかたの意見を参考に感じたことを書かせていただきますと、課題図書らしい本だなと思いました。山登りをとおして、人と関わり、成長してく少年の物語は、読後感も爽やかな良作のようです。
「もし自分がルーチョと同じ立場なら…」
「もし、自分の友だちにルーチョのような子がいたら…」

堀田健一さんが作るのは、体の不自由な人に合わせた世界にひとつの自転車。苦しい生活に、何度もくじけそうになりながらも立ち上がる姿に勇気づけられます。「人は何のために生きるのか」が心にしみる感動の実話です。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

堀田さんご本人はもちろん、陰で支えたご家族も素晴らしいと思います。
「もし自分のお父さんが、堀田さんのようなことを始めたら……」
「もし自分だったら、そのようなことができるのか?」
「もし、自分の身体が不自由なら……」
自分の父や夫が堀田さんのような活動を始めたら、素直に応援できるだろうか……と考えてしまいます。

中学生の部

中学生、高校生の部は未読なので、さらっと紹介させていただきます。

中学2年・斗羽風汰が軽いノリで選んだ職場体験先は保育園。保護した捨て犬の里親探しも待ったなし!ため息と絶叫の5日間の物語。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

アフガニスタン難民のサミと祖父の心の支えであり、稼ぐ手段だった伝統楽器ルバーブが奪われた! 買い戻すには1か月以内に700ドルが必要だ。サミは友だちの助けを借りて自分の持ち物で物々交換の取引を始める。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

原爆が投下されて75年。やがて被爆者がいなくなれば、失われる記憶。「このままでは、原爆のことが忘れられてしまう」。勇気を振りしぼって話し始めた被爆者の声を、見た光景を、絵に描いて記録するプロジェクトを追う。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

高校生の部

音楽の教科書でおなじみの瀧廉太郎が本書の主人公。見どころ(の一つ)はなんと言っても、天才ヴァイオリン少女との鬼気迫る合奏シーン! 音楽家を志しながらどこか控えめだった廉太郎が、目を覚ます様は必見です。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

一枚のゴッホの絵をきっかけに訪れた南仏で青年が遭遇した不思議な体験。それは、ナチスが猛威をふるう第2次世界大戦の末期、フラミンゴと話ができる力を持つ少年とロマの少女の魂をふるわせる感動物語だった

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

写真…それは、生き延びるための切符だった。激動の1930年代、スペイン内戦を世界に伝えた二人のカメラマン、キャパとゲルダ。夢と理想を支えに、革命の前線に身を投じた若き二人の青春ドキュメンタリー。

「第66回青少年読書感想文コンクール」より

2020年の課題図書 まとめ

やはり戦争をテーマにした本は必ずと言っていいほど、課題図書として推薦されていますね。
あとはゴミ問題、地球環境、ハンディキャップ等。
確かに考えるべきテーマではありますが、あとは子供が興味を持ってくれるかどうか……。

個人的に好きなのは「タヌキのきょうしつ」です。
前半のタヌキたちの可愛らしさと、後半のギャップが辛くもあるけれど……。
「廉太郎ノオト」は読んでみたいと思う一冊です。
教科書の「荒城の月」でお馴染みではあるものの、どんな人生を送ったのかまで知らないので興味があります。
ヴァイオリン弾きの少女とのセッションシーンが見どころのようですね。廉太郎氏はピアノかな?


何はともあれ、お子様と一緒に図書館や書店に足を運び、楽しんで読める本を選んでください。

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